高圧ブラスト

2018年2月18日日曜日

第465話 自律型ブラストロボットとアシストブラストロボット

 シドニーで自律型ロボットを使用するためのレクチャーを受けに行った。
私は日本ではクレムコの代理人なので、クレムコのダグさんに推薦してもらいサウスアフリカからわざわざ来てもらい一緒に2日間みっちり紹介してもらった。一緒に現在、デンマークのクレムコに買収された世界で初めて研削材の真空回収選別機を製品化した会社のニールさんにも一緒に参加してもらった。なので、日本人では初めてとなる自律型ロボットの詳細を隠すことなく公開してもらった。当然今後日本で設置後、弊社を窓口に販売するのであたり前ですが。アシストブラストロボットの方が個人的には興味がありました。φ20mmノズルで1.5MPaで10時間連続×1か月、天井ブラストをできる超人が居ない訳でそれをやろう!という話からできたわけです。当然、安全対策はできていて自分の方には打てないようになっている。シドニ―行きの飛行機の中で「オールユーニードイズキル」を観て少しラップして、私は真っ先にやらさせてもらったのだが、すばらしい!!の一言だった。特に自分以外の意志は全く受け付けないところがいい!!

海外勢と日本の私の今後のブラストについて夜のディナーも含めて数時間話し合った。










センサー部の調整方法


シュミレーション中

ブラスト前

ブラスト後 正面の部分だけを打たせた。




午前中はしっかり固定していたので私が横に寝かして少し傾けさせた。
どんな位置においてもH鋼を判断できるか?と思いやってみた。一番この点が興味があった。問題なく3-4分後にはブラストを開始しできた。この時点で購入を決断、日本での販売を決めた。


ダグ達と昼ご飯。この日は最高40度。湿度は低い



アシストブラストロボット こちらの方が個人的には興味があった。一人で500HPコンプレッサー1.5Mpaでノズルφ20mmを使用しながら天井打ちを連続で何時間でも楽にできる。すでに日本からのオファーもあるので徐々に対応する。

私の好きなケナメタルハイパフォーマンスノズルNo.10
音速の2倍まで空気速度上昇させる。ツインで持たせた方がいい。
ブラストホースはφ内径50mm-75mmLSH50-75!!!
一人でミルスケールや溶接後の下地処理なら夢の100m2/時間ができそうだ。
悩みの種のボルト周りも楽勝。
ハーバーブリッジを近くで見るためにフェリーに乗った。
本物の屋外型研削材回収選別再使用型ブラスト装置1


ダグさんから聞いていて本物の屋外型装置に私が興味を前から持っていたので為に、デンマークのニールさんが2時間ほどレクチャーしてくれた。とても、ブログには載せられない海外ではもっと凄い装置があるのだがなかなか日本人には情報が行かないところが難しい。

本物の屋外型研削材回収選別再使用型ブラスト装置2

本物の屋外型研削材回収選別再使用型ブラスト装置3 PCBと鉛も選別する。国家レベルでブラスト装置の導入を行っているため小手先の装置とは全く意味が違う。

2018年2月1日木曜日

第464話 高圧ブラスト処理実験専用機 

ブラスト装置 高圧コンプレッサー 空気配管工事までを行いました。
ブラスト処理を含む防蝕下地処理の実験及び論文発表を行うときに国際的な再現性が求められますがブラストバルブ、ブラストノズル、ブラストホースに至るまで国際標準型に合わせています。これができるのは、国内では唯一関東アスコンのみです。
  • 国際高効率型~国際標準型ノズルまで装着使用できる。噴射空気速度は音速を超える。ケナメタル、クレムコを代表する再現性の高いノズルが使用できる。
  • 1.0MPa:5m3/minの流量のコンプレッサーまでの能力を十分に発揮する。
  • 研削材の排出箇所が3か所あるため交換が迅速にできる。
  • ブラストバルブは国際的に最も信頼がおけるメタリング型トンプソンXL型なので海外論文発表時に吐出量データに関して明確にできる。
  • サイクロンセパレーターとブラストタンクを容易に離脱できるためアルミナ、ステンレス、スチール、ガラスビーズなど研削材の種類に応じてブラストタンクを用意し、ブラストタンク自体を交換することもできる。
  • 集塵機がパルス型フィルターで独立しているため、研削材の粉砕率を厳密にしたいときに採取しやすい。