高圧ブラスト

2017年6月23日金曜日

第37回 防錆防食技術発表大会




 106 非金属系ブラスト研削材による処理鋼板の表面塩類が塗膜に与える影響の調査 

山川 産業㈱ ○濵﨑 有也  
日本ペイント㈱  大澤 隆英  
厚地鉄工㈱関東アスコン  厚地 一郎  
愛知製鋼㈱  坪根  聡  
大平洋金属㈱  荻原 正裕 



会  期:平成29年7月5日(水)~6日(木) 

会  場: 東京ガーデンパレス、2階 高千穂    TEL 03‐3813-6211 

JR・中央線 御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩 5分 
〒113-0034 東京都文京区1-7-5 





今まで、誰もスラグの調査をしてこなかったのが不思議なのですが足掛け3年かけて色々やってきました。発表に関しては最後の最後のテストのみなので量的には大したことありません。今回発表しないですが今まで3年間のデーターは膨大な量です。私の方の担当のブラスト条件や表面粗さ測定系の方法は今までになく充実しています。化学分析の方はメンバーを見れば一目瞭然ですが私以外は全員日本を代表するメーカーさんですので問題はないです。発表は山川産業のこれからの若きエンジニアがやってくれるので安心です。

塩類に関しての論議は国内外で毎日論争されていますが、フェロニッケルに関しての塩類検知の構造上の疑問点を「規格」及び「実験証明」側から解決する力技によってこの業界特有の「噂」を理論的に解消し証明しました。

個人的には研究対象としてあと5年分ほどはあるのですが研究費用が無いので一旦終了します。


2017年6月22日木曜日

高圧ブラストの有効性について

今週は、納品ラッシュなのですが、
昨日東北の除雪車の塗膜剥離に高圧ブラストのシステムを導入し試運転してきた報告が入ったので紹介します。
毎年、塗り重ねをした塗膜と孔蝕のよくあるパターンですが、注目すべきポイントは

・小径の高速汎用ノズルφ6.5mm
・小型の高圧コンプレッサー18.5KW
・普通の使い捨てフェロニッケルスラグ G2
・ブラスト経験の少ないの弊社若手営業マン
・ブラスト機器はすべて高圧対応型標準仕様

下の処理面を見れば誰でも簡単にわかると思いますが、数秒で塗り重ね孔食を剥離できています。ほぼ1パスなのもブラスト軌跡を見ればわかります。

この様に、ブラスト圧力を上げれば簡単に誰でも早くブラスト処理ができます。
研削材も高価なアルミナやガーネットなど必要もなく安価な使い捨てのフェロニッケルスラグでも簡単に下地処理ができます。すべて標準機なので特別な設計も必要ありません。
このシステムをそのまま研削材をスチールグリッドに入れ替えれば更に効率が上がります。選別機も初めから標準でついていますので塗膜片くらいなら除去できます。


経験ブラスト歴の浅い弊社のKでも数秒でアバタ面の剥離が簡単にできた。
フェロニッケルスラグで3-4秒くらい

関東アスコン標準機システム






2017年6月19日月曜日

アルミナ対策のフルスペック仕様の直圧ブラストタンク

直圧式ブラストで研削材を酸化アルミナ(HV1800~)を使用するとまず間違いなく、研削材の流量調整が効かなくなり、ブラストホースは摩耗し、ブラストバルブは穴があいてしまいろくなことがない。ノズルはボロンカーバイト製であればなんとかなるが他がうまくいっている状態などは見たことがない。メーカー、ユーザー共に諦めていたのだが、今回、国内では初でようやくいろんな国のいいとこどりをしてまぁなんとか
「対アルミナ用ブラストタンク」が完成した。
半年間稼働している中で今だ摩耗が排気ラインだけだったのを本日新型の製品で対策して効果があった。後は時間経過で確認する。
ブラストよりも排気の方が耐摩耗対策を施した


新製品アブラフロー

ブラストバルブはトンプソンⅢ アメリカ製