高圧ブラスト

2018年10月7日日曜日

ようやく、国内初の自律型アルファ1ブラストロボットがフルパワーブラストで稼働しました。

←詳しくは(株)関東アスコンのブログの方を見てください。

今後、労働環境の改善強化の傾向が日本国内だけでなく世界的に強くなっています。
今後、粉塵に関する作業環境測定をB測定をした場合、ブラストルーム内作業においては集塵機の強化などでは追いつきません。かといって、日本国内では海外のようにブラスト処理専用ヘルメット型防塵面や、ブラスト用吸気フィルターが認可されておらず、対応方法が明確ではありません。
従って、今後さらにこのような基準測定規定が厳しくなることはあっても緩和されることは決してありません。近い将来、日本国内で作業者によるブラスト作業は公ではできなくなる可能性があります。(*詳しくは、管轄の労働安全基準監督署に相談してみてください。)

粉塵発生源であり、ブラスト処理により剥離された有害物質に、作業者が晒されることが良いはずがあるわけがないので作業環境測定の基準値が厳しくなるのは当然の流れだと思います。

海外のブラスト業の仲間と話すと、移民は多いが移民にブラストをさせても中々、品質の安定化ができないらしく困っているらしく、長くは「させられない」と結論が出ていました。日本では最近、東南アジアからの研修生にさせているところが多いですが、いずれ自国に帰ってしまい、また振り出しに数年後は戻ることは確実です。以前は中東系が多かった時期や中国系が多かった時もありましたが、自分の国の方が安定するか、もっと景気のいい国に行くのは当然です。そして、日本には何も残らないどころか、以前と同じ事すらできなくなるのです。28年間この業界を見てきた中で、28年前より格段にブラスト技術が良くなっている点はほとんどなく、海外から輸入した部品などが進化している以外、そのままか、退化したものばかりです。工法論的にも以前より参加技術者が激減したおかげで、レベルもかなり下がっています。

こうなると、最終的に次世代につなぐ方法はデータ相伝しかなく
唯一の日本らしい解決策としては、機械やロボットにやらせるしかないと私は思います。この方法なら少なくとも、10-20年後であっても更に進化や、ビッグデータとしても残せます。

ブラストルーム内の作業は作業者がやるのではなく、AI型ロボットの
アルファ1ブラストロボットにやらせる時代が来ました。