高圧ブラスト

2018年4月27日金曜日

第470話 第38回 防錆防食技術発表大会

一般社団法人 日本防錆技術協会が開催する第38回 防錆防食技術発表大会(7月5日)にて、今年は私の方で自律型ブラストロボットを製品紹介として発表する。
持ち時間が短いため、そのまま7月18-20日のビッグサイトで開催されるプラントメンテナンスショーに出品予定である。



2018年4月19日木曜日

469話 国際的に資料として使えるブラスト条件を記載した重防食系論文

昨年の内容なのだがようやく、先月に防錆管理 Vol.62,No4,2018 P126~(日本防錆技術協会)
に国際標準的に読んで参考になり、再現性のあるブラスト処理条件を記載した記事が記載された。紙面の都合上、ブラスト条件ばかり記載できないのと本目的がブラスト処理方法ではないので表ではなく列記しただけであるが写真を含め再現性の条件にこだわった。塗料の密着度や耐久性のテストに関してはJISに合わせた国際的な試験方法を試験場で行うために国際的翻訳した場合には問題は無いが、国内の記事のブラスト処理条件はほとんどの場合、話にならないほどいい加減すぎて使えない論文が多すぎるため記載した。
例えば論文もしくは記事中に”サンドブラスト処理”と記載した瞬間に国際的にはその試験片及び記事もしくは論文内容は使えない。主執筆者が無知識で条件がいい加減であることをさらしているからである。その他も、”ブラスト処理された試験片を・・・”などと言うように突如として試験片が発生してきたり、”Sa2.5処理の試験片を・・・”この時点でもだいぶましだが、研削材は?圧力は?メタリングの混合比は?ブラストノズルの空気速度は音速超えてますか?・・・まだまだある。
「そんなもの、いちいち記事に載せられない」という人がいるが「では、再現性は?」と聞くと「Sa2.5だから、大丈夫でしょ?規格なんだし」で意見は平行線である。
私からすればその「Sa2.5」自体が疑わしいのであってそれこそ、あなたの「Sa2.5」と私の「Sa2.5」は違うのであって私の「Sa2.5」は表面粗さ値からプロファィル、試験片の残留粒子まで再現性があるのである。興味のある方は下記を参照してください。

2018年4月13日金曜日

第468話 レーザーブラスト トヨコ―さん

トヨコ―さんの社長
とうとう、全国版のニュースになって良かったですね。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6278876

後は出力と価格がテーマですね。

その間に、私の方がAIロボットのデータをまとめます。

2018年4月11日水曜日

467話 クレムコ・セーバー社の現場用ブラストロボット


実績ありです。

日本では厚地鉄工㈱関東アスコン (東京)のみが販売しています。

2018年4月4日水曜日

468話 今後のブラスト処理方法への取り組み方

世界のブラスト業界の流れをざっくり30-40年ほどを見ていると、自動化や無人化の試みが繰り返されている。国によって理由は様々でコストや作業者の安全確保だけではない。
現在までに、屋内で行うブラストに関してはほとんどが自動化ないしロボット化が可能となった。ブラスト労働者の賃金が低い国は屋内においても自動化せずに人間が作業している。

現在、コスト計算は無視した場合で自動化できないもしくはやらない方が良いブラスト処理としては

屋内関係
・美術品、工芸品のブラスト処理

・図面等の資料が無くブラスト箇所がピンポンで限定されているプラントのメンテナンスのためのブラスト処理

屋外関係

・修繕船の塗装剥離のためのブラスト処理の一部

・既設橋梁の塗装剥離及び下地処理の一部

が代表される。屋外関係では、ほぼ世界中の誰かは一度や二度は試みているのでできないことはない。
美術品や工芸品はどちらかと言えば、感性に頼るためロボット化はしない方が良いのだろうがそれ以外は、全て”目”と処理するかの”判断”だけなので基本的にはすべてロボットは将来的には可能である。

ここまで来ると、「では、ブラスト処理会社は将来的に何をすればよいのでしょうか?」となる。

例えば
以前、電車の切符を改札で切る人が瞬時にキセルのチェックをしたりしていた。
高速道路の料金所の小銭徴収や旅客機の操縦なども人が行っていた。
現在は、一部まだ残っているが基本的には人がやる必要はなくなる。
トラックや電車も基本的には無人になっていくだろう。
だからと言ってその会社が消滅するわけではないのだから答えは自明である。

個人的な見解としては現在から将来に、大手塗装施工会社や建築系ゼネコン会社の方々に頑張って頂きブラスト処理の現場施工ルールの1本化を実現して頂きたい。








2018年4月1日日曜日

第467話 今後のロボットによるエアーブラスト処理の方法

現在、国内での構造物に対するエアーブラスト処理の殆んどは作業者が人力で行っている。小型の生産品の前処理で年間数万個処理しなければならない物は従来通り、箱型ブラスト装置により自動化はされている。
ここでポイントなのは、生産数が多ければブラストは自動化されている点である。
自動化されているブラスト処理ではまず、ほとんどエラーすなわちブラスト処理不良が発生していない。反面問題を起こしているのは屋外現場のブラスト処理である。
屋外ブラスト処理は管理上、ロボットにすぐに置き換えられない問題があるため今後の課題である。要するに人間でも中々難しくてできないのである。屋外構造物に対するブラスト処理に関してだけは、ロボットと人間を比較した場合”真面目にやれば”人間の方が上である。真面目にやればと言う点はインスペクターが細かく指摘すればという意味である。
この点は国内外問わず、結論が出ている共通認識であるので論ずるに値しない。

そうでない例として

日本国内でまだかなりのブラスト処理量として、中~小型ブラストルームで作業者が毎回、同じ形状の物をエアーブラスト処理をしている。大抵のものはショットブラスト処理でまかなえるのだが、日本のショツトブラスト機はスチールグリッドが使えないため(インペラーブレードの材質が悪いため)アンカーパターン、表面粗さ、表面形状の3点が規定値が達成できないため塗料の密着性能が出ずにエラーを起こす恐れがあるため、クライアント側がエアーブラスト処理を指定するためである。単純にショツトブラスト機を入れ替えればいいと思うが設備が大型で転用が効かないため誰も入れ替えを考えない。

実際例として
24時間3交代で2人が常にブラスト処理している工場がある。
ワークの品種は2-3種類でショットブラスト装置に入らない形状である。(入るような装置を製作すると数億円かかるという意味である)
現在すでに4年間休まずにブラストしてきたのだが、まだ3年間は続くらしい。
もうすでに、日本人のブラスト作業者は辞めてしまい現在は外国人の人がかわるがわる行っているが確保が大変らしい。
外国人の人の場合、滞在先から食事まで世話をするため給料込みで一人年間5-600万は掛かるだろうから一日6人工なので軽く年間3000-4000万円は掛かるのと同時に病気やケガなども面倒を見なければならず元請側も大変である。

見方を変えれば、私が言うところの自律型ロボットを6台導入しても7年間もあれば完全にペイするのである。ペイするどころかSSPCかJPCLに英語論文でも書けば世界的な成功例として評価されるに違いなく次の仕事も確保できる。外国人の人を採用するとすれば、英語が堪能なインド人、フィリピン人とかマレーシア人を採用すれば、分厚い英文のロボットの取り扱いもスムーズに行く。ついでに、英語で論文を書いてもらえば、その外国人も日本に来た意味が出てくる。マレーシア人の中で大学を出ていれば確実に専門外であっても英語くらいはマスターしている。私自身も以前若い頃、3か国語ができる日本の大学を特待生で卒業した外国人を雇っていたが、実に頭が良く、お互い伸びた。私としては、給料も日本人と全く同じにしていたので外国人のつもりはなくただ単に優秀な人を採用していたと思っていただけだが、その外国人は当時は就職先が無かったらしい。
何が言いたいかと言うと、ブラスト作業に関する外国人採用するに関しては通常、ブラスト作業者にさせようとしているがそうではなく、自律型ロボットのようにオペレーター自体が英語ができる方が海外とのやり取りがスムーズに行くため肉体労働ではなく頭脳労働者として外国人を採用し、国際的に論文も発表していく形態をとる時代とチャンスであると思うのである。


適当に斜めに置いたH鋼材をSa2.5-3でブラストした