高圧ブラスト

2018年7月28日土曜日

アルファ1ブラストロボット ようやく試運転開始




展示会も終わり、溜まっていた出荷や諸々の作業も終わりやっと、昨日ルアルファ1ブラストロボットに初めて電源入力できた。初めて電気入れた日でここまでできるとは思わなかった。通常、6軸型ロボットを導入しても、たいてい、アームが動くまでに数日、まともに動くようになるまで数か月~、今回のようないい加減な状態では数年かかるのが、箱から開封して2時間でセットまで含めて動いてしまった。

動かしている様子は、新しいアルファ1ブラストロボット専用ブログの方で公開しています。

日本では初なので必見です。
ブラスト処理が今後近い将来、劇的に変わることが解ります。
確かに、公約通り誰でもできるようです。

実機には、「少しやり直しブラスト」という巻き戻し的な面白いコマンドも発見しました。このロボットにカメラを装着するのは簡単なのでブラストを人が監視しながら塗膜や腐食が進んでいるところはその場でリピートできます。

経験のあるブラスト処理を行う作業者は今後、自分でブラストノズルを手で持ってブラストを行う事ではなく、そのノウハウをデータ化しタスクを淡々と監視することになるでしょう。ブラストの欠陥ポイントをAIに発見させ自動で再処理する技術はまだまだ難しいので、当面はブラスト処理不足のポイントは人が補う方が効率がよさそうです。



2018年7月20日金曜日

展示会 大盛況でした。 ご来場の皆様 誠にありがとうございました。

今まで関東アスコンになってからは、大塚刷毛さんのマルテー祭以来で初めて展示会出しましたが、これほど多くの方が来場して頂けるとは思いもよりませんでした。
私がご招待した方は100%全員いらっしゃいました。また、残念ながら会場にお越しいただき私がお話できなかった方も沢山お目見え頂き感謝します。特にブラストメーカーであり、我々の同業者の日本の代表格、不二製作所及び新東工業の方々とも長時間説明させて頂いたのも幸せと感じました。日本で、これだけ真剣にブラスト処理の未来を考えておられる方がいるという事で私自身、正しかったことの証明を頂き勇気づけられました。また、やはり、AI人工知能型ブラストロボットへの鍵は日本がどう実現していくか?皆で考えていく事が必要と感じました。
まず、私が人柱となり、ブラスト処理規格の数値制御化を来年から完成させデータおよび論文を発表し記録します。その後、そのデータを活用し10年後くらいから次世代の後継グループが強い人工知能を持ったブラストロボットを送り出してくるので我々、日本も参加できるように積極的にグレードの維持と海外のルートの維持に私は努めます。



朝一、開場前の状態を撮っておきました。



2018年7月17日火曜日

明日から展示会なので本日は会場の設置

明日から、ビッグサイトで展示会なので今日から全員で会場の設置。
明日から3日間行うのだが、この暑さの中で少々大変だが日ごろ暑さの中で作業しているので大丈夫だろう。まぁ、終わってからのビールが今から楽しみだ。
今回は、ブラスト機を置かないブラストメーカーの展示会となる。今後もなるべくブラスト機を置かないようにしたいのだが飛び入りの人も来なくなる。
今後、年内この展示会を含めて3回行うのだが、毎回テーマを絞って出品するため
ロボットに関しては今回のみだ。
ブラストに関する相談は随時受け付けるので資料等は持ち込む予定である。

2018年7月14日土曜日

展示会の準備 ようやくアルファ1ブラストロボットが架台に乗った

いやしかし、展示会に間に合わせるのにこんなに苦労するとは思わなかった。
寸法間違いのオンパレード祭りだったが、なんとか最後はうまくいった。




LEDとレーザーノズル実機シュミレーターも装着した


2018年7月8日日曜日

7月18~の展示会に先駆けてブラスト作業とロボットの生い立ち 

厚地鉄工㈱の30年以上前のカタログ

現在の自律型ブラストロボット
私が厚地鉄工㈱に入社前の、今から30年以上前、まだ別の会社に就職して毎日自動機設計開発に勤しんでいるころ厚地鉄工㈱本社にてすでにブラストルームにおける作業は人ではなくロボットがやるものだというコンセプトは出来上がっていた。30年以上前の時点でブラストルームにレールで動く自動ロボットのようなもの(多軸型ロボットでないところがポイント)を表現している点は素晴らしかったと思う。世界でもなかったのではないかと思う。ほとんどが人がブラストノズルを持って構えているのが現在でも主流だ。当時の厚地鉄工㈱は経営者層も若く社員たちも活気に満ち溢れていたのだろう、この絵を始めて見たときは先見性に驚愕したのを大学生ながら覚えている。
いい加減な場所に置きなおしてもAIが判断してプログラムを書き換えるかどうかのテスト
Sa3で処理できた。
㈱関東アスコンで発売するアルファ1ロボット ロボットをレールの載せて移動させても柔軟に対応
壁に設置してあるのはデモのため、なんとクレーンを使わず人が抱きかかえて外せるほど軽量。
まさに、この絵を漸く私が実現するとは当時思わなかったが。他にもう一つマニュピレーターの絵もあった。これは、当時は今よりもプログラミングが面倒なことがわかっていた。いずれにしても厚地鉄工㈱思考は当時の先端を行っていた。
そして、入社後2-3年後くらいの24-25年前には多目的ロボットブラスト装置として、製品化していたのである。この時のことはよく覚えている。
25年前の厚地鉄工㈱のカタログ
話はそれて余談だが当時、関東アスコンはまだ存在しておらず、私の父が東京に13坪くらいの小さな事務所を設けておりと私が厚地鉄工㈱に入社するタイミングで蘇我にボロボロの小さな倉庫を借り始めてから2-3年経ってた頃だ。私自身は営業として2-3年目なので、ほんの少しだけ慣れてきたころだった。とにかく、東京営業所は予算が常にゼロなのでる、凍てつく寒さの中ストーブすら買えず、ライトバンも最後にエンジンからオイルが吹く出して車検通過せない状態まで乗ったりで仕方なしに自分のピックアップ車に道具積んで現場に行くとかで、せっかく前の会社を辞めて少しでもやりたいことができるかな?と思ってたが全く何もできないので落胆していたさなかだったが「まぁしょうがないなぁ、以前の会社にいたころに比べておいしいものが食べれるようになったし、遊び過ぎて首になった手前贅沢言えないな」と我慢してた。そんな矢先に本社でこんな大掛かりなことが進められていることも知らなかったので、発表した時は、技術的には全くびっくりはしなかったが「なんだよ~金あるじゃん」という事だけは少し驚いた。それ以外は何も感じなかった。当時インターネットもまだ存在していなかったが、すでに多軸型ロボットは普及しており新規性はその当時でもなかった。ただし、多目的型ブラストロボットとして製造販売した会社は世界的にも珍しかったのは間違いなかった。で、カタログを配り、さんざん色々な人に見てもらった結果1台も売れなかった。25年間で普通なら20台くらい売れそうなのだが1台も売れなかった。見積や現物も見てもらったが売れなかった。ただし、客の中にはブラストロボットを見て自分でロボットを購入してブラスト機だけを厚地鉄工㈱から購入をした者は少数だがいた。いずれにしても成功はあまりしていないので普及していない。理由は当たり前すぎて、今となっては明白である。私でも絶対に買わない。いずれにせよ、私の頭の中では多軸型ロボットとブラストの組み合わせは無理だという概念が定着したのは間違いない。多軸型ロボットとブラストの相性の悪さはよくわかった。現在、ブラスト装置に多軸型が採用されているほとんどが、ブラスト処理対象物(ワーク)の脱着用であり、よくてティーチング機能を有したものがあるが、ティーチングする時点でブラスト処理対象物が限定されるため多軸ロボットの意味がなくなる。私にとって、それらは全く興味がない。面白くもなんともなく、誰でもできることなのだ。
あれから、
25年の歳月を経てようやく、アルファ1ブラストロボットと関東アスコンのブラスト装置のお見合いが成功し、今回㈱関東アスコンとして販売するわけだが、25年の間に何が変わったかをまず理解しないとまた、1台も売れないであろう。違う点は簡単に言えば25年前の車と現在の車の違う点がそのまま、反映されていると言える。外見はさほど変化はない。大きな違いはCPUと周辺ソフトの進化である。このアルファ1ブラストロボット用のシュミレーションソフトをまともに運転させるのにわざわざ、「30万もするゲーミングパソコン」を購入したくらいだと言えばわかる人にはわかるはずだ。
とにかく、ブラスト機およびロボットが無くても仕事は進めることができる概念が登場したことが以前とは大きく違う。要するに頭脳系仕事は世界中のどこでも進めることができる、現場ではそれを実行するだけでよいのだ。オンラインゲームと同じでこちらの動作状況をリアルタイムオンラインでセーバー社と繋げながらデーターを放り込んでもらうことが可能となったのだ。要するに、考えなくてよくなったのだ。現在はまだ、セーバー社がコントロール基地になるが近い将来オンサイトになることは間違いない。その礎になればいいなと言うことで日本にて販売することにした。まぁ、1台も売れないかもしれないがそんなことはどうでもよい。いずれにしても、今後これを超えるものが出るはずもない、理由は簡単で誰もこんな利益の出ない事業及び開発をやるわけないのだ。
ほぼ、運命か宿命でなければやってられないほど儲からないのだ。
下記の会社のCEO達はいずれも、私と運命的に同じ同族企業で同じ境遇である。

開発及び販売促進参加しているブラスト装置会社は


セーバー(オーストラリア、バーウエル社の子会社)
バーウエル(オーストラリア)
クレムコ及びインターナショナル(アメリカ・ドイツ)
ムンケボ(デンマーク)
関東アスコン(日本)

のみでいずれも、ブラスト業界を知り尽くしたメンバーが現在到達している最新であることは間違いない。我々が20年後どうなっているかはわからないが、少なくとも24時間交代制で夜中に人がブラストを行っている代わりにはなっているのではないか、と思いたい。






2018年7月2日月曜日

アルファ1ロボットの架台をセーバー社ではなくクレムコに義理立てしてお願いしたら...

先週から楽しみにしていた、アルファ1ロボットの試運転だったが、
とんでもないミスをクレムコがしてくれたおかげで、また延期になってしまった。
セーバー側とクレムコ側に伝えたら、1時間もしなうちにセーバー側からはクレムコの穴位置が間違えているから早急に作り直させたほうが良いと回答があった。クレムコ側はサスペンド。重量250kgを超える台車は恐ろしいことにすべて溶接構造!!修正も何もできない。
設計センスが全くない。

明日、関東アスコンで瞬殺設計したものを吉原鉄工所さんに急遽作成を依頼するが展示会に間に合うかどうかわからない。クレムコさんやってくれたわ!((+_+))

まいったわ。


テストピース届いたのに。

今週は防錆協会の製品発表で国内で初めて稼働した報告をするつもりだったのだが、少しずれこみそうだ。




吉原さんに作ってもらったタスク用テストピース