高圧ブラスト

2016年6月19日日曜日

モイスチュアブラストの使い方

これ、右と左の機器は、実は同じように見えて違います。モイスチュアではあるけどラジカル式とコアクシャル式。当然両方、関東アスコンのみで販売してます。



モイスチュアブラストの使用目的
モイスチュアブラスト装置は、少量の圧縮水と研削材の両方を同時に加速してブラストするため
ブラスト処理面の*注)塩分を軽減と錆の除去を同時に行うことができるのである。
二次的効果として粉塵抑制ができる。
当然防錆剤を水に混ぜれば効果的であるが、純水でも構わない。
調節により地面に水が落ちる前に気化するため水たまりは発生しない。研削材は湿った状態になるため粉塵が立たない。


手元の水量調整コックを絞ればドライブラストとしてもそのまま使える。


まず、旧劣化塗膜面、すなわちPCB、鉛などが含有されている塗装面にたいして粉塵抑制や塩分軽減も含めてブラストにより剥離させる。その後、一旦処理面の塩分濃度を測定する。
ここで、塩分が検出された場合はさらに加水モイスチュアーブラストする。
その後、乾燥させる。海外の場合、この時点で足場自体が研削材をため込まないシステムになっているので鉛などの廃棄物は足場内に既に存在していない。このあと、錆がターニング起こしている箇所にブラッシュオフブラストをするのである。このときはドライブラストで産廃に鉛などは含まれていない。すでにメインのブラストは終了しているので消費研削材量も1/10~1/20くらいですむ。

そもそも、剥離剤を使用している国が海外ではほとんどないため、上記のような安全方法を一般的にはおこなうのである。もう一つは、循環式ブラスト工法となるが。現在のところ、ブラストの準備が大変熟練度が必要である。

*注) 最も効果的な方法はUHP:超高圧水洗浄機で水溶可性塩類を除去する方法である。
     このことはSSPC/NACE ISO8501~に記載されているとおり明らかである。