近年、国内においてエアーブラスト処理における論文が発表数が少ない。
下地加工などについてエアーブラスト処理後の論文は多数発表されているが、
エアーブラスト装置自体の理論からくる、加工への影響を記したものはここ10年で国内では無いように記憶する。
理由としては
1)理論的には高速度圧縮性流体・ガス力学という高度な分野で難しいのと解析に時間とお金がかかる割には見返りがない。
2)エアーブラストの下地処理自体が主役ではなく次工程が主役のため、次工程からの論文内容にに重きが置かれる。
少なくともここでいう論文というのは、技術論文のことを指すので技術記事のことを言っていない。
技術論文は海外でも再現性が無くてはならないため目的、理論、結果がはっきりしてなくてはならないのは言うに及ばず、エアーブラスト処理に関するものなら少なくとも「数式」は伴わなければならない。なので、「関東アスコンの機種名BP-600でこの条件で試験したら、従来の機種に比較してこんなに、良くなりました。」という内容は「技術論文」ではなく「記事」なのである。
海外のアンドリュース・モンバー(ドイツ)だけはブラストに関する「技術論文」を発表している。
北米も多くは記事だが軍関係のものは、技術的なものもある。
韓国のヒュンダイと大学の連名で2016年に発表された、矩形ブラストノズルについてのブラスト効率のアップの論文は、まさしく「エアーブラストの技術論文」である。
続く・・・