高圧ブラスト

2018年4月4日水曜日

468話 今後のブラスト処理方法への取り組み方

世界のブラスト業界の流れをざっくり30-40年ほどを見ていると、自動化や無人化の試みが繰り返されている。国によって理由は様々でコストや作業者の安全確保だけではない。
現在までに、屋内で行うブラストに関してはほとんどが自動化ないしロボット化が可能となった。ブラスト労働者の賃金が低い国は屋内においても自動化せずに人間が作業している。

現在、コスト計算は無視した場合で自動化できないもしくはやらない方が良いブラスト処理としては

屋内関係
・美術品、工芸品のブラスト処理

・図面等の資料が無くブラスト箇所がピンポンで限定されているプラントのメンテナンスのためのブラスト処理

屋外関係

・修繕船の塗装剥離のためのブラスト処理の一部

・既設橋梁の塗装剥離及び下地処理の一部

が代表される。屋外関係では、ほぼ世界中の誰かは一度や二度は試みているのでできないことはない。
美術品や工芸品はどちらかと言えば、感性に頼るためロボット化はしない方が良いのだろうがそれ以外は、全て”目”と処理するかの”判断”だけなので基本的にはすべてロボットは将来的には可能である。

ここまで来ると、「では、ブラスト処理会社は将来的に何をすればよいのでしょうか?」となる。

例えば
以前、電車の切符を改札で切る人が瞬時にキセルのチェックをしたりしていた。
高速道路の料金所の小銭徴収や旅客機の操縦なども人が行っていた。
現在は、一部まだ残っているが基本的には人がやる必要はなくなる。
トラックや電車も基本的には無人になっていくだろう。
だからと言ってその会社が消滅するわけではないのだから答えは自明である。

個人的な見解としては現在から将来に、大手塗装施工会社や建築系ゼネコン会社の方々に頑張って頂きブラスト処理の現場施工ルールの1本化を実現して頂きたい。