高圧ブラスト

2017年7月22日土曜日

フェロニッケルスラグのリサイクルの有効性 1

フェロニッケルスラグ使用+特注ノズル+特注バキュームヘッド


フェロニッケルスラグのリサイクルにおける有効性とは
*研削材自体が錆びない事
*極めて研削材自体のイニシャルコストが低い事
である。
反面非有効性は
*粉砕度が高いための粒度の維持(研削面の表面粗さの維持)が難しい事
*研削材自体の粉砕時に発生する粉塵処理の事

向いているブラスト作業はキャビネット型(箱型)ブラスト装置での循環使用かバキュームブラスト工法という事になる。

例えば、実例で
バキュームブラストでのコンクリート面の素地調整である。

コンクリート面を赤錆だらけにしない。
コンクリートと混ぜて使うこともできる。
バキュームブラストでリサイクルした場合、圧倒的にイニシャルコストが低い。
研削材自体に適度な硬度があるため、素地調整には適している。

*粒度の維持は研削材を適量追加投入することで解決する。

ブラストの仕事の世界共通課題はいかにブラスト装置コスト、消耗品の研削材コストと産廃コストを抑えるかだけである。


人的コスト=作業者の工賃コストは世界共通ではない。
エアーブラスト作業(*インペラーブラストではない)を1日1000~2000円/人で100m2 Sa2.5-3ができる国なんかいくらでもある。
電気コンプレッサーの電力費は差が出るの(無料ではないがかなり安い国もある)で世界共通ではない。

日本の場合は、
上記すべてが高額のための3重苦であるため、とりあえず研削材と産廃コストを節約するしか選択肢はない。

スラグというもの全般に言えることだが、資源の無い日本で数少ない有効な人工資源である。バイプロダクト品なのである。ガーネットなどのは天然資源で一度粉砕したものと同等品を生産する、すなわち人工ガーネットなどのようにはコストがとてつもなくかかる。

アルミナ、スチールなどほかの研削材も何とか生産性はあるがバイプロダクトでは無いため、イニシャルコストはかなりかかる。

仮定結論としては、フェロニッケルスラグがリサイクルユーズできれば一番コスト面、環境面、品質面で良いことになる。

試験、テスト証明しなければならない事もまだまだ多いので、最終結論ではない。