高圧ブラスト

2017年11月22日水曜日

457話 エアーブラスト処理のロボットによる最終解決方法

今後の未来に於いてのエアーブラスト処理の最終解決方法を考えていると、絶対に錆びない材質であり強度が今以上か現在の鉄と同じかそれ以下のコストで開発製造する事ができれば、素地調整などが必要ないため防食のためのエアーブラスト処理この世から消えるであろう。せいぜい、ガラスなどの梨地の模様つくりとかコンクリートの目粗しとかは残るだろうが塗装においてはラッピングフィルムで十分になる。いずれにしても、コストが低くなり広がるまでには相当の時間が掛かるので、エアーブラスト処理の方法で安全で確実な最終解決方法を考えるとロボットに置き換えるしかなさそうである。
当然、今までの様なプログラムを人間がいちいちその都度入力するようなタイプでは使い物にならない。とにかく、今までのロボットと言われる多軸型装置はあらかじめ動作をプログラムしなければならなかった。例えばブラストホースを固定して多軸ロボットに円錐をブラストさせようとしたとき、正面から反対側の面をブラストするとき固いブラストホースをねじらなければならない。人間なら必ず無意識に手の力を緩めて一旦ねじれを補正させてつかみ直す。大型の物なら人間が対象物の反対側に回り込む。その時必ず”たぐる”行為をしている。この何でもない操作一つとっても毎回、今までのロボットならプログラムしなければならない。ロボットエアーブラストが普及していないのがこれが原因である。要するに”プログラム”である。プログラムレスであれば瞬く間に普及する。当然装置コスト面が重要だが日本の場合はコストが高いのでさほど問題ではない。今、人型のモーション制御で一番進化しているのはボストンダイナミクス社のアトラスである。この会社なら現在の技術でもエアーブラストの作業位は簡単にプログラムレスでできる。コストは度外視だが。すでに不可能ではなく可能になっている。ロボット化すれば、労働安全衛生に関する鉛、PCBの有害物質から作業者が解放される。真っ暗中でもSa2.5が確実に処理できる。いいことずくめである。

現段階の場合
現在、エアーブラスト業界の中で最も最先端の作業ロボットはクレムコとセーバー社の共同開発のアルファ1型である。昨年からクレムコ社とクレムコの代理人の私の方で日本でのデモを行うために話を進めていたがようやく話が付いた。とりあえず、全運転マニュアル200ページ分、ビデオなども受け取ったが、詳細打ち合わせを今後3社で進めなければならないためシドニーに数回往復することになる。その後、関東アスコンでブラスト処理のオリジナルのパラメーターを作成してからプログラムレス化する。ロボットと言ってもAIで自分で勝手にブラストする訳ではない。自律型6軸ロボットだが視覚認識させてマッピングするタイプだ。パラメーターはタッチパネルで入力する。
屋外型ロボットとしてではなく、まずは屋内ブラストルーム用の多品種対応型とする。